こんにちは、ボイストレーナーのKANです!
突然ですが、
歌う時に、「喉の奥をしっかり開けましょう」と指導をされたことがある方は、結構多いのではないかと思います。
これは、声の響きを確保するにあたっては、勿論、とても重要な事です。
歌手の口を見ても、奥のほうまで見える位、しっかり開いている方もおりますので、
視覚的にもイメージが湧きやすいと思います。
しかし、その「喉の奥をあくびのように大きく開ける」という意識を持ち、更に、誤った感覚で口を開けると、
高音が出しづらくなるので注意が必要です。
生徒さんから、よく「舌の奥部分は、下がっていた方がいいんですか?」という質問を頂きます。
答えは、「YES」でもあり、「NO」でもあります。
舌は、声の音色や言葉に関与しますが、声を出す行為自体には、特に関係しないのです。
喉の奥を開けると、「舌にまで力が入り、喉ぼとけを無理に下げている状態」
(※本人は、気づいていないレベルの力みの場合もあります。)
この状態になっていると、高音は出しにくくなります。
理由は、声帯の閉鎖具合に関係しています。
なんとなく、そんな感じがしている、、という方は、
高音の発声時、180度、イメージと口の動きを変えてみると、良いヒントになったりします。
発声インストラクターの認識と、生徒さんの認識に違いがあると、声は、理想とは真逆の方向に向かいますので、
小まめにコミュニケーションを取り、レッスンをしていく事が大切なのです。