「楽器の音色づくり」と「声の音色づくり」


 

こんにちは、Loose VoiceのKANです!

 

声は、人間の持つ楽器と言われます。

そして、その楽器は、一人ひとり微妙に形が違い、

当然、声の音色にも個性が表れます。

 

 

先日、生徒さんから、こんな質問を受けました。

 

「同じ曲を歌っているのに、上手く聞こえる人と、下手に聞こえる人の違いって何ですか?」

 

つまり、何を言いたかったのかというと、

 

プロ歌手の曲を、本人と同じように自分も歌っているはずなのに!

何かが違う気がする・・というのです。

そしてのその「何か」が分からない、、と。

 

 

この質問は、とても重要なポイントを突いています。

 

歌唱の三大要素である

「歌詞」「メロディー」「リズム」は、クリアしているのに。

 

 

シンプルに歌う場合、

それ以外に歌でやる事って、実は「無い」のです。

細かいテクニックやニュアンスなど、装飾的なものはありますが、

歌が上手い人は、それをやらなくても上手いはず。

 

 

では、何が違うのかと言うと、

 

それは、声の「音色」です。

 

 

例えば、ピアノという楽器であれば、

ひとつの音を「ポーン」と鳴らすのは、

素人だとしても、良い音を鳴らすことができます。

 

 

楽器の場合は、「音の響く構造」がすでに整っている。

でも、声は、自分でそれを作らなければならない。

だから、「良い音色」の声と、「イマイチな音色」の声に分かれてしまうのです。。

 

 

この「声の音色」が、聴いている人の聴感上、

心地よいと感じれば、「歌が上手い」

心地よくないと「歌が下手」と判断されてしまう。

(厳密には、歌ではなく、「歌声が下手」ということですね。)

 

 

逆にいいますと、

声の音色がいいと、無条件に「聴いてみよう」

と思われる歌になっちゃうのです。

 

歌いだしで「聴きたくないなー」とは思われない。

(怖いことに、その逆はあります。。)

 

 

だから、ボイストレーニングで、良い歌声を作ることが重要になります。

 

高い声じゃなくていい、

原曲キーじゃなくていい、

難しい曲でなくていい、

 

 

簡単な曲で、「上手い!」と思われなければ、

それ以上のレベルの歌を歌っても、

上手くは歌えないでしょう。

 

 

歌が上手いと思われる人は、「声の音色」がいい。

音色がいい=喉の状態がいいということ。

だから・・!高い声が出る、ビブラートができる、

抑揚が出せる、表現力が高い、のです。

 

 

順番は、①声の音色 ⇒ ②歌唱力 です。

 

 

ボーカルトレーニングを受けているけど、

なかなか上手くならないという場合は、

改めて「声の音色づくり」を見直してみると良いと思います。

 

 

たったの「いち音」であっても、

上手いと思わせる音色を出せるようにしていきましょう!

 

それでは、また!

 

 

KAN☆