声の共鳴は「結果」として考える


こんにちは、仙台ボイストレーニングLoose VoiceのKANです!

 

ボイトレというと、声を体に響かせるという発想が浮かびます。


体に響かせれば、上手く声が出せて綺麗に発声できるんでしょ!?

 

というようなイメージは確かにありますよね。
それも大事なのですが、実は、それ以前にやっておくべきことがあるのです。

 

 

◆共鳴とは?

 

音が共鳴するというのは、楽器をイメージして頂ければ分かりやすいと思いますが、、例えばギターでお話ししましょう。


ギターは、弦を弾いて振動して生まれた音(ビーンという音)がボディーに共鳴して豊かな音になります。


つまり「①音(原音)」→「②空間」という手順で豊かな音が作られているわけです。


声で言えば、


①声帯が振動する事
②口の中などの共鳴空間に響く事


となります。


では、多くの人が発声でつまづくのは、①と②、どっちが多いでしょうか??
答えは①です。


どういう状態でつまづいてしまうのか?
・・またギターの例えで言いますと、


・弦を強く弾き過ぎている


・弦に他の指が触れてしまって音が生まれていない


・太い弦と細い弦を使い分けれていない


こんな状態です。


この①でつまづいている状態では、②の共鳴が上手くいくはずがありませんよね。なぜなら音がきちんと生まれていないので、その音が広がる(響かせる)事ができないのです。ギターは、音さえしっかり生まれていれば、自然と音は共鳴空間に響くようになっているのです。

 

◆ボイトレでまずやるべきこと

 

もう、お気づきだと思いますが、
響かせる前に「音を生む練習」をやる事が先決になります。


・喉に力みを感じる


・息の量と声帯の閉じるバランスが悪い


・声にならずに息が漏れる


こういった状態がある場合、「声を響かせよう!」というレクチャーは、ほとんど効果がありません。理由は、先ほどの通りです。


喉がリラックスした状態で、しっかりと声が生まれていれば、結果として自然に声は共鳴するもの。


もちろん響かせる空間を広げたり、意識イメージを持つことは良いことです。
でも、それだけでは、ボイトレの効果が表れない場合もあるという事の一例のお話しでした。ぜひ、参考にしてみて下さい。

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