こんにちは、Loose VoiceのKANです!
歌う時は、顎を引いておく。
これは基本姿勢としてよく言われることですが、顎を上げて歌っている人もおります。一体、顎を上げる、上げないでは発声にどういった違いが表れるのでしょうか?
■顎を引くスタイル
発声が発展途中の人に対しては、顎を引いた方がよいと言われます。
これは、発声が未熟であるという事は、喉や声帯の使い方がまだできていないという状態なので、顎を上げてしまうと、舌骨や喉ぼとけを支えている筋肉に、余計な力が加わる事を助長してしまうからなのです。
例えば、喉ぼとけが過剰に上がってしまう人に対して、顎を上げて歌ってもらうと、相当苦しい声になってしまうか、声がこもってしまう可能性があります。
■顎を上げて歌うスタイル
発声が整ってきている人は、顎を上げた方が、逆に喉の開きをキープし易く感じる人もいます。
顎を上げて唾を飲み込んでみてください。
きっと、喉がつっぱって飲み込みにくいですよね。このように、顎を上げると喉ぼとけが上げられなくなります。つまり、喉の奥の共鳴スペースが確保できて声帯のコントロールもし易い状態を作れるわけです。
以上のように、顎の位置は、現在の発声状態や癖によって調整してあげる必要があります。最終的には、楽に呼吸ができる体制であれば、顎の位置はどうなっていても歌えるのだと思います。
ボイストレーニング初心者は「顎を引く(=身長を測るときの位置)」にして練習する事をおススメします!